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おまけ2 公共広告機構の歴代CM考察(怖いCM特集)
かつての公共広告機構のCMはとてもインパクトの強いものが多く中には怖い物も数多く存在しました。
今回はそんな往年のCM達の中でも記憶に残っている人も多いと思われるものを紹介していきます。
※基本的に全国キャンペーンのみ紹介しています。
1970年代〜80年代前半
公共広告機構創成期のCMです。初期のCMはほのぼのしたものが多くあまり怖いものはありませんでしたが中は印象の強い物も存在します。
公共心の喚起(淀川長治) | 制作:1972年2月 電通大阪 |
記念すべき公共広告機構の初CMです。淀川さんの独特の口調が印象に残っている人もいると思います。 CMの内容は淀川さんがポイ捨てについて喋っているもので怖くはありませんが最後に鳴る効果音が独特で怖いと言う人もいるようです。 |
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動画 | まだ家庭用ビデオが普及する前のCMですが近年になって再放送されたためその時の動画がYouTubeなどに出回っています。 |
人影なし(軍艦島) | 制作:1982年3月 電通大阪 |
このCMは覚えている人も多いでしょう。長崎県の端島、通称「軍艦島」を題材にした作品です。 かつては炭鉱として栄えた島でしたが国のエネルギー転換政策の推進に伴い1972年に採炭を終了、74年4月には定期連絡船も廃止され巨大廃墟となってしまいました。 この島の現状を紹介することで資源の重要さを訴えました。廃墟と化した島の映像はかなり衝撃的でした。 ちなみに軍艦島には日本初の鉄筋コンクリートの建物があるなど歴史的にも価値があり、近年になって世界遺産化への動きも見られます。世界遺産暫定リストには認定されたようです。 |
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動画 | 画質はあまりよくありませんがYouTubeなどに60秒版が出回っています。30秒版は未出の模様。 |
1980年代後半〜90年代前半
公共広告機構の中でも名作が多い年代です。かつてのローカル感のあるものから予算も増えたのか豪華なものが多いです。
しらんぷりもいじめ | 制作:1986年9月 電通東京 |
これまた強烈なインパクトがあるCMです。 当時流行っていた本田美奈子さんの歌をバックに仮面をつけた学生たちが登場します。この仮面が怖い。 CMの内容自体は一人が仮面を取ると次々にみんなが仮面を外すと言う物で少しの勇気(=仮面を外す)でいじめは防げるというメッセージが込められた前向きなCMです。 最後の公共広告機構のロゴは半分に畳まれているハート時代の旧ロゴが開いて「公共広告機構」とナレーションが入る珍しいもの。 |
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YouTubeなどにうpされているので視聴可能です。 |
私の運命人まかせです | 制作:1988年6月 電通東京 |
これは個人的には(猫好きだからか?)怖いというより悲しい感じがしたCM。猫が可愛いです。 ただ最後に猫が口を開けたとたんにおなじみの「AC〜♪」のサウンドロゴ(しかもロゴ大きめ)が出てくるのが怖いでしょうか。 |
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YouTubeなどにうpされているので視聴可能です。 |
名曲も迷惑曲 | 制作:1989年1月 電通大阪 |
べートーベンの名曲「運命」をバックに砂鉄で出来たベートーベンの顔が動くという物。 途中でベットで眠れない人のカットが挿入され、名曲でも夜中に大音量で聞くと迷惑になるというCMです。 左画像のようにベートーベンの顔が飛び散るシーンは結構強烈。 |
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YouTubeなどにうpされているので視聴可能です。 |
家庭排水・人魚 | 制作:1992年3月 電通東京 |
覚えている人も多いでしょう。かなり衝撃的だったCM。 家庭排水で海が汚れていることを訴えたCMで、鍋にたまった汚水を人魚役の女の人が頭からかぶるシーンはとても強烈でした。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
骨髄バンク登録 (ブッシュ夫人) | 制作:1993年9月 電通東京 |
骨髄バンクキャンペーンのCM。 現在出回っているものは画質の劣化が激しく、無機質なナレーションも加わり怖いCMとなっています。 ちなみにこのCM、放送当時はかなりの反響があり骨髄バンクへの登録者が急増してしまったため5カ月でキャンペーンを中断したそうです。 |
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動画 | YouTubeでは発見できませんでしたがニコニコ動画の公共広告機構CM集(1990〜1998)に入っているのを確認。 |
世界の子どもにワクチンを(命の電話) | 制作:1994年5月 グレイ大広東京 |
これはBGMが印象的だったCM。このBGMが「あ〜よ〜ね〜」と聞こえることからネット上では通称「あよね」と呼ばれています。 この曲はアフリカ民謡だそうですが怖いと言われています。 珍しく製作が電通じゃなかったり。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
1990年代後半〜2000年代前半
バブルも崩壊し、景気も悪くなっていた時代、CMも暗いものが多いような気がします。意外と怖いCMがあるのもこの年代。
覚せい剤撲滅 DRUGS KILL TEENS | 制作:1997年9月 電通(東京) |
中高生にまで広まってしまった麻薬を撲滅するため、スマップの草なぎさんを起用し若者たちに薬物の恐ろしさを訴えたCM。 全体的な暗い雰囲気と草なぎさんの演技のうまさでかなり怖い雰囲気に仕上がっています。 別バージョンに「○○はビルから飛び降り…」などと言う手紙を読んでいるバージョンもあり、怖いと言う話ですがまだ未出です。 ※追記:発見されました。YouTubeにあがっています。 覚せい剤関連のCMには怖いものが多い気がします。 |
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YouTubeでは見つけられなかったがニコニコ動画の公共広告機構CM集(1990〜1998)に入っているのを確認。 手紙バージョンはYouTubeにあります。 |
WATCH OUR CHILDREN | 制作:1998年11月 電通(東京) |
最近まで未出でしたが発見されたCM。 母と父、先生がキャッチボールをしているように見え、最後実は子供だったという展開や何故か目撃談は多いのに動画が見つからないなどの理由もあり、怖いCMと言われていました。 最後のロゴも「もっと、子供を」の文字が大きく書かれた独特なもの。 |
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発見されてからはYouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
人生を粉々にします。 |
制作:1999年9月 電通中部支社 |
定番の覚せい剤撲滅キャンペーンです。「アメージンググレース」をバックに白い粉の中に学生カバンや携帯電話などが吸い込まれていくシーンを覚えている人も多いはず。トラウマになった人もいるかも? 確かに覚せい剤は「人生を粉々にします」ね…最近の問題を見ていると考えさせられます。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
チャイルドマザー/チャイルドファザー | 製作:2001年? 不明 |
マザー版 ファザー版 |
放送当時「怖すぎる」と苦情が殺到したため打ち切りになったらしい問題のCM。 ただし実際の公式からのコメントは
と言うわけで怖いという理由で打ち切りになったわけではないようです。 内容は育児放棄についてのもので子供の泣く声が聞こえる中暗い部屋が映し出され、母親/父親が育児を放棄してしまい部屋も荒れ果てているという物です。 ナレーション、テロップは「近頃、チャイルドマザー(ファザー)が増えています。」、「産むだけで、親になれるわけじゃない。」 |
両バージョンともYouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
IMAGINATION | 企画・制作 (株)電通(東京) 2002年 |
これは90秒(と60秒)の超大作(?)。大作なためBSデジタル放送のみで放送されました。 内容は学校で子供たちが絵を描くなか一人の子供だけは画用紙を真っ黒に塗っていて最後にその黒い絵をすべて並べると1つの大きな絵になっていたと言う物。 なかなか感動的なのですが黙々と画用紙を黒く塗っている姿などが怖いと言う人もいるようです。 その子供が描いている黒い絵からCMの通称もネット上では「黒い絵」と言われています。
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
枯れる命 | 企画・制作 電通中部支社(名古屋) 2004年 |
上の「消える砂の像」に続く「ストップ温暖化」の第二弾として作られたCMです。 こちらは草で出来た犬と人が枯れていくもの。BGMは最初は明るい感じですが枯れるにつれて音程が下がっていきます。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
あなたが大切だ。 | 企画・制作:博報堂 2005年 |
ずっと人の顔のアップが続くという大胆なCM。 女の人は栗山千明さんで、顔のアップとともにメッセージが流れるものです。 顔のアップが怖いという人が多数。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
「一人にならな い。一人にさせない。」 | 企画・制作:電通 関西支社 2005年 |
これは個人的にも結構なトラウマだったCM。最後のシーンで1頭になったシマウマに影が迫るのはなかなかの怖さ。 全体的にも暗い雰囲気でBGMも悲しい感じ。 もともと地域キャンペーン(大阪)でしたが評判が良かったので後に全国版に拡大されました。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
2000年代後半〜現在
最近は視聴者からの批判が多いのか、昔のようなインパクトのあるCMは少なくなりました。
追いかけてくる手 | 広告会社:(株)電通関西支社 2008年 |
これは全国ではなく大阪の地域キャンペーンですが久しぶりの怖いCMということで取り上げてみました。 キーボードのタイピング音がする中少年が暗い街中を逃げている様子は結構な怖さです。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
おまけのおまけ
公共広告機構以外の怖い公共CM
政府広報
母と子(キッチンマザー) | 製作:不明 1982年? |
やはり政府広報の怖いCMといったらこれでしょう。言わずと知れた母と子、通称「キッチンマザー」です。 覚せい剤でボロボロになった母親と泣き叫ぶ子供の演技がすごいです。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です(30秒版)。ただ15秒版は未出の模様。 |
シートベルトがあなたの命を守ります(交通安全) |
1980年代? |
下の日本船舶振興会のものと並んで卵を使ったCM。 こちらは片方の卵にシートベルト、もう片方の卵にはシートベルトを付けない状態で車の模型を走行させ壁に衝突させるというものです。 壁にぶつかった時にシートベルトをしていない卵がぐちゃぐちゃになって割れるシーンはインパクト絶大。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
日本船舶振興会(日本財団)
転がり落ちる卵(正式名称不明) | 1980年代後半〜90年代? |
顔が書かれた卵がらせん階段を転がり落ち、最後にはつぶれてしまうという物。インパクトがあり意外と覚えている人も多いようです。 ちなみに日本船舶振興会は火の用心のCMやアフリカのCMで覚えている人も多いはず。 CMの最後にはこんな感じでモーターボートの映像が出てくるのが定番でした。 この卵のCMにはこれが無いようです。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
日本民間放送連盟(民放連)
崩れる人型(正式名称不明) | 198x? |
「覚せい剤やめますか、それとも人間やめますか」でおなじみのCM。 人の形をした白い板に釘が刺さり崩れていくという内容です。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 |
フジテレビジョン
覚せい剤やめますか | 1980年代後半〜90年代 |
フジテレビの放送終了間際によく流れていた啓発映像。「無線機は免許を受けて使いましょう」の映像とともに毎回流されていました。 同時に流れる「箱根・彫刻の森美術館」や「美ヶ原高原美術館」も定番。 放送時間が夜中な事もありトラウマになった人も多いようです。 |
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YouTubeなどにupされているので視聴可能です。 また別バージョンのピンク色のものをニコニコ動画の関東のテレビ局放送開始・終了まとめ動画で確認。 |
他にも怖い公共CMがありましたら報告お願いします。